11月12日(水)
工場直売「好(ハオ)」は定休日です。
そんなお休みの日に、嫁さんと次男の3人で「酉の市」へ出かけてきました。
(あっ、長男&長女は、それぞれ友人とお酉さんへ)
日本一といわれる浅草の酉の市
「酉の市」といえば、日本一の規模を誇るのは浅草。
今回は、そんな浅草の酉の市にまつわるお話を、ちょっとコラム風にご紹介します。
酉の市は、鷲や鳥にちなんだ神社の年中行事として知られ、関東地方を中心に行われるお祭りです。
多くの露店が並び、威勢のいい掛け声とともに「縁起熊手」を売る光景は、まさに年末の風物詩。
浅草の鷲神社と長國寺の周辺には、かつて吉原遊廓があり、地の利もあってこのお祭りが大きく発展。
現在では熊手店約150軒、露店約750軒、毎年70万人以上が訪れる日本一の酉の市といわれています。
横浜にもある!南区・真金町の酉の市
横浜南区でも酉の市が行われています。
その舞台が「金刀比羅 大鷲神社」です。
この神社は、明治初期まで存在した**永真遊郭(1877年~1958年)**の西側あたりに位置し、実は横浜の遊郭文化と深い関係があります。
もともとは最初の遊郭「港崎遊郭」にあった神社で、その後、高島町へ移転した際も「金刀比羅神社」と名前を変えて共に移ったそうです。
この頃から、東京・吉原の鷲神社で行われていた「酉の市」が、ここ横浜でも開催されるようになったといわれています。
―― ここで浅草と横浜がつながるわけですね。
神社の前の道は、かつての遊郭のお堀跡とも言われており、その証として石柱にも当時の名残が残っています。
金刀比羅 大鷲神社の石柱に刻まれている遊郭の文字歌丸師匠ゆかりの土地
地元出身の桂歌丸師匠も、この辺りと深いつながりがあります。
師匠の祖母は、永真遊郭にあった「富士楼」の女将さんだったそうで、「富士楼」は「張見世」も持つ大店でした。
※張見世(はりみせ)とは、遊郭で遊女が客を待つために、道路に面した部屋の格子の内側に並んで姿を見せること、また、その店先や部屋のことです。客は格子越しに遊女を見て品定めをすることができ、西洋の「ショーウインドーの女」に例えられることもありました。
当時は「富士楼」「ローマ」「イロハ」の三軒の女主人が「真金町の三大ばばあ」と呼ばれており、
特に歌丸師匠のおばあ様は有名な方で、その当時の博徒や愚連隊までも、すっと道を開けて通したというほどの人物だったとか。
横浜の歴史には、多くの魅力的な物語が秘められていますね。
こんな話を聞くたびに、「ロマンがあって、かっこいい街だなぁ」と思わず感じてしまいます。
家族で楽しむ昼の酉の市
私の祖母も両親も、三吉演芸場の大衆演劇や酉の市が大好きで、
小さい頃から毎年のように連れて行ってもらっていました。
今回は、初めて明るい時間(15時ごろ)に行ってみたのですが、これがなかなか快適!
人も少なく歩きやすく、屋台も並ばずに楽しめます。
もちろん、夜のあの賑やかで情緒ある雰囲気は半分くらいになってしまいますが、
小さいお子様連れや、足の不自由な方には昼の時間帯がおすすめです。
今年は、時間があまりにも早いせいか、地元の知り合いにほとんど会わず、
なんだか違う土地の酉の市に来たような不思議な感覚でした(笑)
家で楽しむ「お酉さん」後の宴
今年も、毎年の恒例になっている横浜橋商店街のお茶屋・玉喜園さんの「抹茶割り」を呑み、
【地元民がおすすめ】金刀比羅大鷲神社・横浜の酉の市に行ったら食べるべし2選!(でも大人向けでクセ強め)
デリカキングさんで焼鳥を買って、
じゃがバタ・チャプチェ・キムチをお土産に。
帰りは自転車で帰宅して、家でささやかな宴を開きました。
デリカキングさんの焼鳥は、カラシをたっぷりつけて食べるのがおいしい!レバー、ぼんじり、手羽餃子がおすすめ
横浜市地域無形民俗文化財にも登録されている「お酉さん」。
歴史を感じながら、今も地域の人々に愛される素敵なお祭りです。
ぜひ一度、ここでしか味わえない臨場感と賑わいを感じてみてくださいね。
金刀比羅・大鷲神社 酉の市情報
一の酉 11月12日(水)
二の酉 11月24日(月・振替休日)
交通規制時間 11:00~24:00
露店営業時間 11:00~21:30
住所:神奈川県横浜市南区真金町1-3
アクセス:
市営地下鉄「阪東橋」駅 徒歩5分
京浜急行「黄金町」駅 徒歩12分
TEL:045-231-3208(社務所)


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